"ウジ虫入りチーズ「カサ・マルツォ」 : グルメの最終フロンティア"
2023-07-17
レストランで「本日のおすすめ」と紹介されると、それが普段とは一味違う料理であれば、つい頷いてしまう食通な私。そんなアドベンチャラスな舌の旅行者に捧げる、世界の珍しい料理についてのエピソードを一つ、ここに紹介しよう。
この料理のネームはズドン!「カサ・マルツォ」である。聞いたことあるだろうか?「カカオ」?いやいや、それとは違うぞ。急にスペイン語にならないでくれ、という声が聞こえてくるかのようだが、この「カサ・マルツォ」こそが、イタリア語で「腐ったチーズ」を意味する。チーズが主役のイタリア料理なら、落ち着くだろ?だがしかし、物はそう簡単にはいかない。
この「カサ・マルツォ」、特筆すべきはその作り方だ。まだ生きているウジ虫をチーズに加え、発酵させて完成させるのだ。ウジ虫入り!? もう怖くて口に入らない?いやいや、息子がシンデレラになるほど美味しいと評判なのだ。
そして、食べ方もまたユニークで、チーズを切るとウジ虫が飛び出すと言われている。だから、「目を閉じて、口をワイドオープンなること」が求められる。飛び出すウジ虫を真空掃除機のごとく口に吸い込み、味わうのだ。味は、酸味と塩味が混ざり合い、強烈な一味をもたらすとか。
「カサ・マルツォ」は無理だね、というあなたには、せめて思い切り笑って、一緒に驚いてくれればそれでいい。なんとも珍奇な世界の料理、冒険心がくすぐられるではないか。挑戦するもしないも、あなた次第。愛するあの人と一緒に笑えるエピソードになることは間違いなし!これぞグルメの最終フロンティア、いかがでしょう?